薬剤師国家試験対策 (生物問題演習)

問題.以下の記述のうち、誤っているものを2つ選べ。

  1. 一般にケモカイン以外のサイトカインは、1回膜貫通型受容体に結合することで作用を示す。
  2. リンパ球系細胞は、リンパ球前駆体細胞から分化した造血幹細胞が成熟して形成される。
  3. MHCクラスⅠ分子を構成するβミクログロブリンは膜貫通タンパク質のα鎖と非共有結合している。
  4. MHCクラスⅡ分子のα鎖の細胞外領域はα1、α2、α3という3つのドメインによって構成されている。
  5. B細胞レセプターの本体は、免疫グロブリンである。

 

{解答}2.4

  1. ×

リンパ球系細胞は造血幹細胞から分化したリンパ球前駆体細胞が成熟することで形成する。

  1. ×

MHCクラスⅡ分子のα鎖の細胞外領域はα1、α2というドメインによって構成される。一方、MHCクラスⅠ分子のα鎖の細胞外領域はα1、α2、α3という3つのドメインによって構成される。

薬剤師国家試験対策 (生物問題演習)

問題.免疫に関する記述のうち誤っているものを2つ選べ。

  1. オートクリンなサイトカインの働きは一般的に確認できていない。
  2. 免疫グロブリンの抗原結合部位はN末端部分のV領域である。
  3. 線維芽細胞はインターフェロンβを産生する。
  4. 抗体を介してマクロファージがエピトープを捕えるのは、Fcレセプターの作用によるものである。
  5. サイトカインは細胞質内受容体に結合する。

{解答}1.5

  1. ×

サイトカインは産生細胞自身に働くことがある。(オートクリン)

一方、産生細胞の近くの細胞に働くことはパラクリンという。

  1. ×

サイトカインの多くは糖タンパク質である。これは、細胞膜を通過できないため細胞表面に受容体を持つ細胞のみに作用していく。

薬剤師国家試験対策 (生物問題演習)

問題.以下の記述のうち誤っているものを1つ選べ。

  1. ビオチンは硫黄を構成元素として含む。
  2. コエンザイムAは硫黄を含む。
  3. コエンザイムAは活性型であるパントテン酸を構成要素として持つ。
  4. パントテン酸やビタミンB1は硫黄を構成成分として持つ。
  5. コエンザイムAはアデノシン二リン酸を構成要素として持つ。

 

{解答}

ビタミンのうちビタミンB1やビオチンは硫黄を構成成分として持つ。

コエンザイムAは活性型であるパントテン酸、システアミン、アデノシン二リン酸から構成される。

  1. ×

ビタミンB1は硫黄を構成成分として持つが、パントテン酸は硫黄を持たない。

5.○

薬剤師国家試験対策 (生物問題演習)

問題.尿素回路に関する以下の記述のうち正しいものを2つ選べ。

  1. 尿素回路では、3分子のATPを使い1分子の尿素を生成する。
  2. 尿素回路では、2分子のアンモニアから1分子の尿素が生成される。
  3. 尿素回路では、1分子の尿素を使い1分子のATPを生成する。
  4. 尿素回路では、2分子のアンモニアから2分子の尿素が生成される。
  5. 尿素の2つの窒素原子の由来はアンモニアアスパラギンである。

 

{解答}1.2

  1. ×

尿素回路では、3分子のATPを使い、1分子の尿素を生成する。

  1. ×

尿素回路では、2分子のアンモニアから1分子の尿素が生成される。

  1. ×

尿素の2つの窒素原子の由来はアンモニアアスパラギン酸である。

薬剤師国家試験対策 (生物問題演習)

問題. 消化器系に関する以下の記述のうち正しいものを2つ選べ。

 

  1. 食道の筋層は、上部が平滑筋で下部が横紋筋である。
  2. 胃の前庭幽門部のpHがアルカリ側へ移動することは、G細胞でのガストリン分泌低下の要因となりうる。
  3. 膵臓は、内分泌臓器として膵液を十二指腸に分泌する。
  4. 大腸粘膜には、絨毛が存在しない。
  5. 胃は横隔膜の下に位置し、食物を一時的に貯蔵する機能を持つ。

 

{解答}4.5

  1. ×

食道の筋層は、上部が横紋筋で下部が平滑筋である。食道横紋筋は不随意筋となっている。

  1. ×

胃の前庭幽門部のpHのアルカリ側への移動は、胃幽門部(G細胞)からのガストリン分泌の要因となる。

  1. ×

膵臓は外分泌臓器として膵液を十二指腸へ分泌する働きがある。内分泌臓器としてはインスリン、グルカゴン、ソマトスタチンを血中に分泌する働きを持つ。

     5. 

薬剤師国家試験対策 (生物問題演習)

問題.以下の記述のうち、誤っているものを1つ選べ。

  1. 脂肪酸はβ酸化を受けるために、アシルCoAシンテターゼにより活性化されアシルCoAとなる。
  2. パルミトイルCoAは、ミトコンドリアで直接β酸化を受ける。
  3. 脂肪酸のβ酸化における律速酵素カルニチンアシルトランスフェラーゼである。
  4. 脂肪酸合成の律速酵素はアセチルCoAカルボキシラーゼである。
  5. ロイコトリエンやプロスタグランジンはシクロオキシゲナーゼによって作られる。

 

{解答}

脂肪酸は、β酸化を受けるために、アシルCoAシンテターゼにより活性化されアシルCoAとなる。

脂肪酸分解つまりβ酸化の律速酵素カルニチンアシルトランスフェラーゼである。また脂肪酸合成における律速酵素はアセチルCoAカルボキシラーゼである。

  1. ×

シクロオキシゲナーゼにより作られるのがプロスタグランジンである。ロイコトリエンはリポキシゲナーゼにより作られる。

薬剤師国家試験対策 (生物問題演習)

 

問題.免疫に関する以下の記述のうち誤っているものを2つ選べ。

  1. Th0細胞への抗原刺激と同時にTGF-βが作用した時、Treg細胞への分化が促進される。
  2. B7分子がT細胞上に発現するCTLA-4に結合すると、B7とCD28の結合が阻害されT細胞の増殖が抑制される。
  3. 好中球は抗原提示細胞としては機能しない。
  4. IL-7は単球に作用し、IL-1、IL-6、TNF-αの産生を抑制する。
  5. トロンボポエチンは、血小板の過剰産生を抑制する。

 

{解答}4.5

  1. ×

IL-7は、単球に作用するとIL-1、IL-6、TNF-αの産生を誘導する。また、B細胞やT細胞の分化・増殖に必須のサイトカインである。

  1. ×

トロンボポエチンは、血小板の産生に必須である。これは肝臓や腎臓で作られるサイトカインである。